2011年3月27日日曜日

Today’s chatting‐雑談、REDS経営陣たちの記事‐

皆さんこんにちは、今日も頑張りましょう。
An article of REDS MANAGERS.
今日は良い天気です、昨日は日本代表とJリーグ選抜の公開練習や募金活動などが実施されて、多くのサポーターが訪れたそうで、募金も短時間でかなりの高額が集まったようですな。また、練習や募金活動中の三浦知良を観ていると人気と気力の凄さには感服します。
今回の人気を考えると、Jリーグ・オールスターよりも日本代表対Jリーグ選抜の試合を定期的に開催したほうが人気と経営の面で良いのではないでしょうか。私はそう思います。

さて、先日震災前日に発売された『サッカー批評』ISSUE50、特集は開幕に合わせた「Jクラブ再建計画 弱肉強食の時代を生き抜くビジョンはあるか?」と言うテーマで、各クラブごとに焦点を変えた論考が掲載されています。
現在、雑誌上の「Jクラブ再建計画」という仮想が、現実に展開されているという皮肉な状況ですな…

で、レッズはというと、何とあのミカミカンタ氏による「浦和レッズは覇権を奪回できるか?改革路線で試されるフロント力とレッズスタイルの真意を聞く」というタイトルで、橋本光夫代表取締役社長と柱谷幸一GMのインタヴュー記事が掲載されています。掲載内容は5ページ中、初め1ページが大見出しとリードで、橋本社長のインタヴューが1.5ページ、柱谷GMのインタヴューが2ページのヴォリューム、0.5ページがミカミ氏の総括により構成されています。本文を読んでいくと、ミカミ氏は昨年の最終節の神戸戦を記者席から観戦し、サポーターの居残りの現場も取材していたようです。

初めに橋本社長へのインタヴューですが、ミカミ氏は冒頭で株主総会の日程の話題から橋本社長の去就について展開しています。次に、経営状態について、ジャブを打ち、最後に昨年の最終節神戸戦の試合後に挨拶をしなかったことについてミカミ氏は「あれは逃げたんじゃないですか?」とストレートを打ち込んでいます(笑)コレに対して、橋本社長は必死に「逃げたわけじゃ…~」とミカミ氏の攻撃をかわそうとコメントを返していますが、試合後の挨拶が始まった経緯や藤口社長が云々、スタッフに言われたから云々、昨年の成績が云々と述べて、最後に「ブーイングを受けるから出なかったというわけではありません」と結んでいます(笑)。どー読んでも「言い訳」と他人への責任転嫁などとしか思えない発言です…そして、ミカミ氏は最終節で挨拶をしなかったことについて、「~評価を得ないといけないんだとか、支えられている人たちに感謝をしなければいけないんだとかいうことを理念としてお持ちの社長が、いくらスタッフに先程の理由で止められたからといって、それで出ないというのは私にはちょっと理解できません」とコーナーへの追い込みをかけています(笑)。コレに対して、橋本社長はクラブのホームページにに自らの意見を掲載していることやサポーターから意見を受けていると述べ、「反省もなにもしいないということじゃなくて、今年からどうするかという部分に関しては別の対応をすることもあると思います」と述べています。えっ!?
私は最終節を観戦して、橋本社長が挨拶しなかったことは、逃げた、ケツをまくった(=バッくれた)以外の何物でもないと思っていますが、本人は、言い訳、責任回避をしています…オイオイ…
最後の質疑を載せると、
ミカミ氏「去年の最終節、サポーターが居残りをして柱谷さんが対応しましたよね。この二年間、サポーターはよく我慢したなって思うんですよ、私。そこであの神戸戦があって最後に社長もGMも出てこないのは、記者席に座っていた私でさえ「おかしい、このクラブ」と思いました。でもそういうことも経験されて、今シーズンはもっとポジティブに変わるかもしれませんよね?」
橋本社長「そうかもしれません。その辺の議論はもう1回するべきだろうなと思いますよ」
わかりますか、橋本社長の断定的ではなくて、推量的で抽象的な発言…「~かもしれない、~だろうな、思いますよ」全て明確で自発的な自分の意見を述べようとしていません…ハッキリって、橋本社長判定負けです…

次に柱谷GMへのインタヴュー
冒頭は、GM就任の動機とその役割について、次に昨年の最終節でのサポーターの居残りへの対応に関する質疑に展開しています。柱谷GMは試合後サポーターの前に出てきた理由について、試合の運営をレッズが委託されており埼玉スタジアムの関係者に迷惑がかかるから自分が出ていかざるを得なかった、早くサポーターに帰ってもらいたかったと述べています。文面を読むと柱谷GMは経営面の理由から、嫌だけど仕方なくサポーターの前に出て、さっさと帰って欲しかったって訳ですな…ハッキリ言って実際の文面を読むとムカツキマスヨ(怒)柱谷GMのコメントは…さらに、次に、ミカミ氏は印象に残ったこととして、サポーターの『お前のクラブじゃねえんだぞ、俺達のクラブなんだ』との叫びを例にして、『浦和だなぁ、これ』と感慨して、柱谷GMが選手OBであることをしてきしています。コレに対して、柱谷GMはサポーターの言った『俺たち』の中に自分が入っているということであると指摘しています。
さらに、ミカミ氏は「柱谷さんはフィンケさんのやっていたサッカーを継続していくとおっしゃいましたね?」との問いに、柱谷GMはフィンケ前監督のサッカーではなくて「レッズが目指しているサッカー」であると何故か藤口前社長を出汁(だし)にし個の力からグループで戦うサッカー・スタイルであると指摘し、結局は「~フィンケさんが監督をやったのでもちろんフィンケさんのサッカーではあるんだけど、レッズが志向しているサッカーってことですよね。だからそれを継続していくということです」と指摘しています。橋本社長同様、柱谷GMも論理的思考力が弱くフィンケ前監督を軽視するか過小評価するような発言をしています。
フィンケ前監督の後継者の人選に関しては、柱谷GMは10数名ほどの候補者がいたことを指摘し、最終的にペトロの監督就任の理由として、ペトロが「レッズOB」であること、レッズへの強い愛着、勝利への強い執着、オランダのサッカー指導者のライセンスを保有していることを理由としています。柱谷GMは、ペトロ就任の合意事項は、優勝を目指していること、攻撃的なサッカーを志向すること、フェア・プレーを心がけること、トップ・チームとアカデミーの連携、選手の社会貢献活動などであると述べています。
最後に、先のさいたまシティカップについて、ミカミ氏は「~私はTVでしか見ていないのではっきりとわからないのでうかがいたいんですが、フィンケさんがやってきたのとは全然違うサッカーだな、元に戻っちゃったな、という気がすごくしたんですね。要するに、個に頼るサッカーに私には見えたんです。ボール・ポセッションを高めてというよりは、サイドを使った上で、個で勝負していくようなサッカーではないんでしょうか?」との問いに、柱谷GMは、フィンケ前監督の基本的なボール・ポセッションの志向は変わらず、チームの長所を考慮すると個々の選手の個人技を生かしていると説明し、フィンケ前監督のベースの上に新しいものを構築してゆくと述べています。

以上で、柱谷GMのインタヴューが終わっていますが、何だか、訳わかんない説明ですな…要所々々で変節する見解…イャーセコイナー人間が…

そして、最後にあの『URAWA BOYS』の角田修一氏の言葉を記していますが、角田氏はフィンケ前監督時代の2年間を鑑みて、両手を挙げてペトロを支持するよりは、ペトロに負けない熱い志を持ちつつ、冷静にチームとクラブを見守ると述べています。

レッズ広報の愚行
最後に《追記》として三上氏がコメントしていますが、ミカミ氏は冒頭で、橋本社長への取材の結果、我々読者に取材対象の人物像を伝えることが全く出来なかったこと、さらにミカミ氏は「~『レッズの再建はこの人には難しいだろうな』と感じ続けてきた。責任逃れや言い訳、取り繕いといったものを至るところに感じるからだ」と指摘している。至極当然であると思います…私もそうした意見は、ブログで述べてきたつもりです…ミカミ氏はそれでも、何とか「ポジティブな原稿」をつくろうとしたところに、クラブが「レッズ広報」を通じてミカミ氏に「追加・削除・訂正」を求めてきたそうです…イャー怒りを通り越して呆れますな…「レッズ広報」は事実誤認に関してではなく、ミカミ氏が残したい部分についても訂正を求めてきたそうですな…「レッズ広報」はどういう組織なのでしょか?愚かですな…これじゃ、今年も…
さらに、『サッカー批評』の森編集長の基本的に発言内容は変更したくないという方針に対して、「レッズ広報」の担当者は、「なんかいい関係作れなさそうですね。ギスギスした会話しかないということですね。(略)そういうことだとなかなか取材とかっていうのはしづらくなると思います。全部『わかりません』とか、はっきりイエスかノーかで答えていった方がいいという感じですね」と述べているそうです。
「レッズ広報」担当者による婉曲的な圧力と取材拒否の予告ですな…
こうした、「レッズ広報」を通じたクラブの愚行に対して、最後にミカミ氏は文末20行に渡り見解を記している。一番最後に、クラブに対しては、「失望を禁じえない」と結んでいますな…当然でしょう…
皆さん、是非ご一読の程を…

私は《追記》を読むまでは、フロントの2人はまあこんな感じかなと思いました。しかし、《追記》読むと4月のクラブの株主総会で橋本社長と柱谷GMには、経営者の立場で昨年度の責任をとって辞任を強く要望したいこと、さらにミカミ氏に対するレッズ側の原稿への不必要な「追加・削除・訂正」の全容をミカミ氏側とクラブ側双方の立場から公表してもらい、どの様な問題であったのか事実を確認したいと思いました。
もう、レッズ経営陣は断末魔だと思います。犬飼さんがさいたまシティカップあたりでレッズに対して冷静なコメントをしていた理由が解ったような気がします。ついでに言えば、昨年オランダに犬飼さんが出かけた際に、ペトロがレッズの監督に成りたいと訪ねてきたという話も、今回の監督就任に関係しているのではと邪推しました。

ミカミ氏の原稿の構成で見事な点は、柱谷GMのインタヴューの最後に角田氏のコメントを載せるという構成で閉めている点です。こういうのを「布石を打つ」と言うんですな。角田氏のコメントの掲載有無で、このインタヴュー記事の内容と構成に対するさらにはクラブに対する、我々の評価と思考が大きく変わると思いますし、「レッズ広報」を通じたクラブの愚行がより鮮明に対象化されていると思います。
流石、ミカミ氏、天晴です。

ペトロは、先日の再来日のインタヴューで、コミュニケーション重視を強調していますが、これは手段であってサッカーの戦術ではないと思います。ザッケローニ監督は昨日の日本代表練習で守備面の戦術の練習を展開したようですが、ペトロのこれまでの発言で戦術に関する理論的な発言って雑誌媒体であるのでしょうか?
柱谷GMの発言したグループで戦うレッズ・スタイルは、今期のレッズに適合するでしょうか?私はかつての個人技依存体質、すなわち「困ったときのブラジル人頼り」体質を象徴するような補強としか見えなかったのですが…
後は、今後期待したいのは、ストイコビッチみたいに、足下の技術が上手で年棒が手頃な東欧の選手をペトロが人脈により獲得できないのかなと思いますが…

引用・参考文献
ミカミカンタ 2011「浦和レッズは覇権を奪回できるか?改革路線で試されるフロント力とレッズスタイルの真意を聞く」『サッカー批評』ISSUE50(双葉社スーパームック)
表紙を良く観ると昨年の埼スタのレッズ戦。清水戦か?

最後までお付合い頂きありがとうございます。
よろしければ、お一つお願いします。
不死鳥、日本!

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