2010年11月29日月曜日

Today’s chatting-雑談、コメントの誤訳?—Whether Finke’s Comment is mistranslated or not-

 皆さんこんにちわ。今日も一日頑張りましょう。
今日のお題
Todays chatting‐雑談、コメントの誤訳?‐
負けないけど、勝てない…27日(土)のアウェーの川崎戦、先制され後半にセルヒのゴールで追いついたものの勝てず…
何時もの事で、オフィシャル・サイトでフィンケ監督のコメントを読んだ。気づいたことを以下に記してみた。

フォルカー・フィンケ監督 Jリーグ第33節 川崎フロンターレ戦後のコメント
【質疑応答】(前半省略)


(今日の後半最後の15分か20 分間の浦和レッズのあの積極性というのは異様なモチベーションに見えたんですけど、フロンターレもすごくモチベーションが高いですけど、レッズのモチベーションと攻撃の際のダイナミズムは何か脅威的なものがあったと思います。でもレッズは勝っても何にもおいしいところはない状況で、選手たちは前に前にいって、守備もやっていましたけど、何か背景はあるんですか?)
「ここ2年間、多くの選手たちの頭の中で、意識改革が行なわれました。そしてその結果を今日、見せることができた、本当の意味で一丸となった真のチームになってきたと思います。私たちは常に将来のことを考えて仕事をしてきました。そしてこ のまま成長させていって、私たちのチームがとても長い期間にわたって、とても大きな成功を得ることができる、そして定期的に多くのことを勝ち取ることができるチームに育てていきたいと考えています。ただし、このクラブでこのようなチームを作り上げるためには多くのことを改革しなくてはいけませんでした。それが、私たちがずっと続けてきたことだったのです。
確かに、私が日本に来てから気付いたのは、多くの方がこのような改革の仕事を進めるということに関して、違う考えを持っているということでした。とても多くの方が、試合が終わった時点で結果だけを見て、私たちのチームの勝利ということが書いてあれば、今日はすごくよかったねと満足して帰ります。確かにそれも私は理解できます。ただし、そのような結果を長期的に残すためには、選手たちを成長させていくプロセスが必要だということもその背景としてあります。私たちは、選手たち、そしてチームが成長していく課程を手助けしています。そして、このようなことに関してもとても大きな喜びを感じることもできるのではないでしょうか。当たり前ですが、私自身も、とても大きな結果を残したいと常に思っています。ただし結果を残すためには、その課程が大切なのです。そしてこの課程の大切さをさらに理解していただきたいです。
確かに、おっしゃった通りだと思います。本当ならば私たちは、今日の試合に勝っても、順位表で何かを勝ち取ることができるというわけではありません。にも関わらず、最後の30分、これだけチームが一丸となって、体力的にも精神的にもとても厳しい中、素晴らしい戦う姿勢を見せたことは、いかに今このチームの中が一つにまとまっているか、そして素晴らしい姿勢をすべてのチームの人間が持っているか、という一つの証明ではないでしょうか」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URDOM)】

実はこのコメントには疑問がある、「課程」の部分は「過程」の意味だと思うのだが、フィンケ監督は敢えて「課程」の意味で発言しているのだろうか?私は、クラブの入力した人と校正した人が誤入力を見落としたのでは思うのだが…もし、「課程」の意味だと、コースやカリキュラムのことだし、「過程」だとプロセス、物事の変化や流れの意味であり、両者の取り違いで上記のコメントの意味が大きくことなってくる。私は「過程」の方だと思うのだけど…どうなんだろうか…おかしいなぁ?
翻訳の勉強をしているけど、言葉の使い方や取り違いによって、翻訳は他者の言葉が第三者に異なった内容や意味で伝わってしまう。私は、今回のコメントは、クラブ側の「誤訳」だと思うのだけどね…皆さんはどう思いますか?

このコメントにおいて、フィンケ監督は、自らの仕事を「改革」と例えているが、それには指導と教育が実践され、チームとして結果を出さなくてはいけないのだ。フィンケ監督はその「過程」が大切だと述べていて、後半の残り30分間の選手たちの試合への集中力とチームプレーを賞賛している。以前から一貫しているけど、選手たちを必ず肯定的に評価するコメントをしている。
フィンケ監督が重視する「過程」は、チーム成績と比例の関係で相関しており、成績がよければフィンケ監督のチーム改革の「過程」は肯定的に評価され、悪ければ「過程」は「批判的」に評価されないわけだ。それを「刺客」のごとく報じるのは、「メディア」なのである。現在の状況はと言えば、言わずもがな後者の結論に達しているわけであり、「メディア」により次期監督候補や補強選手の噂の流布にまで発展している…
チームや選手たちには改革によって進化が生じているのだけど、その過程と結果が残念ながらチーム成績や経営に全く反映されなかったことが、今季のフィンケ・レッズの結論ではないだろうか。しかし、原口、直輝、岡本たち若手の成長は、フィンケ監督の功績として大きく評価できると思う。それに、サヌの補強は見事だと思った。あのボールを持ってからのトップ・スピードと身体能力は秀逸である。本当に退団してしまうのだろうか。惜しむらく、スピラの補強がケガに祟られたため、DFの補強が失敗に終わったことが、チーム戦力の大きな損失であったと言える。

このコメントには、ドイツ人の職人気質的な意地というか、プライドを感じたのは私だけだろうか…最後まで、肯定的なコメントを貫いている。
理想と現実の狭間で人間は、バランスをとりながら生きていくものだと思う。そのバランスを頑なに維持しようとしている所にフィンケ監督の精神性の強さを見出しているのだけど(方や、クラブの経営サイドにはそうした一貫した精神性のようなものは感じられず、右往左往しているように見える)。
多分、フィンケ監督には思うところがあるが、メディアを通じて誰にも言っていないことがあるのではと感じる…
私はフィンケ監督は、ビッグ・クラブよりも下部チームや育成世代の指導者の方があっていると思う。彼の思想や哲学や教育への発言には「知性」を感じる。その知的財産、もう少し日本で活用して仕事をして欲しいと思う…

フィンケの質問その2
先週金曜日に、GGRでフィンケ監督のマリノス戦後の記者会見における、メディアへの質問シーンを観たけど、予想していた通り白けた雰囲気が漂いフィンケ監督の寂しい笑いだけがとても印象的だった…
フィンケ監督もこの辺はすでに理解していて、質問してもメディアから反応が返ってこないことを想定し、退席したのだろう…

最後に
いよいよ、最終節の神戸戦がリーグ戦で重要な意味を持つ。
まだ、チケットが余っています。
今年は天気も良さそうだし、皆で有終の美を飾るべく埼スタに行こう。


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