皆さんこんにちは、今日も頑張りましょう。
Finkes Soul; A period
急に寒波が訪れ、雪がちらつく3連休…
先日記した木崎伸也氏によるナンバーの最新号のフィンケ前監督へのインタヴュー記事を読みました。率直な感想から言うと、特に目新しい内容は無かったような印象を受けました。
フィンケ前監督は、冒頭の感想でレッズでの経験について、素晴らしい時間を過ごせたことと、「とても興味深いクラブだった」こと、結果を残せなかったことについて述べています。
さらに、「日本は多くの矛盾が存在する国であった。昨日ではなくおとといの伝統と、明日ではなくあさっての将来の分析をしている国だ。いろいろ考えさせられた2年間でもあった」と語っています。この言葉がフィンケ前監督の率直で包括的な気持ちを表していると思いました。
その後は、フィンケ前監督が就任後のクラブ内の騒動や改革にまつわる障害や問題点について語っていました。
藤口社長の退任、社長やクラブの人事や企業組織の問題、クラブ予算や経の問題、クラブ上層部からの改革と結果(上位成績)の要求、新聞のジャーナリズムの問題(フィンケ前監督へのバッシングや犬飼さんの対立構造の記事など)、クラブとの関係、選手の能力の問題などをついて述べています。
今となっては、もう後戻りできませんが特に気になった発言は、やはりクラブの組織的構造や予算や余剰人員が多く生産性が低いと言う点でした。フィンケ前監督が改革を進めたくても、日本的組織構造のクラブでは思うように実務を遂行することが出来なかったようです。文中のたとえ話として、「道路でたとえるなら、高速を降りて、一般道を走り、40m、50mおきに信号にひっかかるようなものだ」と指摘しています。
選手に関しては、練習では優れているが、ピッチで同じことが起きるとは限らないと指摘しており、選手の能力の問題もあったのではないかと感じます。
また、クラブ批判は監督在任中に内部批判をしたくないとの倫理観からしなかったと述べています。
この点は、やはり大人だと思います。
最後の肯定的意見の内容としては、日本人の武器として、規律を守りながら、競争に打ち勝つ精神力を持つ選手が出てきたことを、ドルトムントの香川を例にして指摘しており、Jリーグに可能性を感じ、日本サッカーがポテンシャルを持っており、今後日本人が海外へ移籍する可能性を指摘しています。
最後のアドバイスとして、フィンケ前監督はJリーグがヨーロッパのクラブとの提携と国際交流の推進を指摘し、最先端の知識を学び、Jリーグの質や価値を国際レベルへ向上させることができると指摘しています。
フィンケ前監督のインタヴューを読んでみると、要するにオフトの時もそうでしたが、フィンケ前監督も組織の犠牲になったのだと思います。クラブの体質は何も変わっていないのでしょうか?
現在はペトロビッチが采配を振るい始めましたが、かつての「ブラジル人個人技依存」スタイルに戻りそうな気配がしています。昨日のGGRのペトロビッチのインタヴューでもペトロビッチはレッズのサッカーを攻撃サッカーであるオランダ・スタイルに指向してゆくと答えていました。恐らく、フィンケ前監督が掲げたコンビネーション・サッカーのスタイルは、有名無実化されるのではないかと思います…
木崎伸也氏によるフィンケ前監督のインタヴューが、掲載されたことで一区切りのような感じがします。できれば、クラブが同じ過ちを犯し低迷することがないことを期待したいのですが、果たして…
追記
昨日のさいたまシティカップのチケット皆さんは確保できたでしょうか?午前10時の発売開始から何とたった2分で売り切れました。
私も頑張りましたが、買えませんでした…最初から埼スタでやってくれれば良いのに…
優先予約は、取りあえずR指定を2試合分確保しました。
参考文献
木崎伸也2011「[レッズを去った男の告白]フォルカー・フィンケ「なぜ改革は成功しなかったのか」」Number772号
今日のお薦め
アルバムの邦題は『治療不可』です。
レッズの経営陣に捧げます…
雪が降り寒いですが、受験生の皆さん頑張ってください!
最後までお付合い頂きありがとうございます。
よろしければ、お一つお願いします。
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