皆さんこんにちは、今日も一日頑張りましょう。
He at length told that how stupid they are...
Vol.1
既刊の『サッカー批評』issue49の巻頭で、犬飼さんが「教会」会長退任後初めてメディアのインタヴューに応じ、会長退任の経緯や「教会」内部の政治構造や問題点について語っています。インタヴュアーは昨年に『サッカー批評』issue47紙上で会長在任2年間の総括と題して犬飼さんへのインタヴューを行ったミカミカンタ氏です。このインタヴュアーを読むと、何故、犬飼さんが「教会」会長を自ら辞任したかが良く理解できましたし、W杯以前のインタヴュー時の発言の歯切れの悪さの深層が解りました。W杯前時点で犬飼さんは立場的にシンドかったのでしょう…Vol.1
さらに、「教会」については、今だに川淵が院政政治のように影で実権を掌握し、まるで江戸時代の幕藩体制さながらの中央集権体制で「教会」の政治システムが統辞されていることが理解できました。
もし、書いてあることが全て事実であるならば、ホント、「教会」の上層部はどうしようもない輩ばかりが屯(たむろ)する伏魔殿であると言えましょう…低レベルな政治家の集まりですな…真剣に日本のサッカーの事を考えていないように思います…
インタヴューの構成は、B5版10ページ縦書き4段で、前半2ページは犬飼さんのインタヴューを掲載し、3ページはミカミ氏が犬飼さんへのインタヴューを掲載した経緯を述べ、4~5ページに「教会」の田嶋幸三副会長兼専務理事が犬飼さんに対して行った「卑劣な政治的行為」について述べられており、5~10ページは再度インタヴューを掲載しています。
犬飼さん曰く…
さて、インタヴュアーによると、
犬飼さんは会長を自ら辞任したことを認めて、その理由が健康上の理由によるものだと語っています。
が、それ以外の理由には、意味深な発言が多いんですな…
犬飼さんは辞任の理由を述べた後に、「今のままじゃ日本のサッカーはよくならないよ」と発言しています…
犬飼さんは川淵に招聘されて、世界を相手に毎日競争してゆく体質を作ることを目標として単身で会長に就任したそうですが、結局今の「教会」の幹部たちが犬飼さんに全く接触せず無視したらしい…オイオイ…犬飼さんはそうした状況を打破するために、幹部以下の役職の若手職員を対象にして改革を計り、「事業仕分け」を実施したという(でも、犬飼さんが辞任した後は、廃止された10以上の事業が復活したらしい…ハ?…)。どうやら、「教会」のビジネスは経費と時間の無駄が多く、モチベーションも上がらないような内容であるが、自己浄化の能力が皆無であるらしいです…
犬飼さんは、「世界基準」という言葉をキーワードにして、「教会」内部の人間の思考と行動の改革に乗り出したようですが、担当者からは言い訳ばかりの返答しか返ってこなかったそうです…結局、犬飼さんは、手際よく改革を実践したかったようですが、抵抗が強く思うように進まなかったようですな…
「サッカー協会語」?
犬飼さんは幹部から無視されたことについて、相手が接点が無かったことと犬飼さんも相手に何を話したら良いか分からなかったと述べ、「サッカー協会語」みたいなものがあって、意志が通じなかったことや、副会長の小倉、鬼武が犬飼さんより年長だったことなどを理由として上げています(実際にどうみても、メディアの前での表情からも鬼武と犬飼さんは好意的な関係には見えなかったものね…)。
こういう低レベルの問題が、「教会」内部で展開されているとは信じられないの一言ですな…
「教会」=「仲良しクラブ」(笑)
犬飼さんは、「教会」を「仲良しクラブ」と評しています(笑)。
犬飼さんの「仲良しクラブ」の例えは、「教会」がどの様な体質かを如実に表していると言えますな。つまりは、自己都合を優先し身内に甘い仲間内の集団であり、仲間以外の人間を排除するような閉鎖的な組織なんでしょうかねぇ…
犬飼さんは、「仲良しクラブ」の発言に続いて、犬飼さんは外部から会長に就任して改革を実行しようとした自らのやり方を反省しているが、「ビジネスの世界の常識がサッカー協会では全くの非常識だったわけ。これは後になって思ったことなんだけど、40年ほどビジネスの世界にいてこんなの普通だろうって僕が思ってきたことが、サッカー協会ではふつうじゃなかったっていうことが一番大きかったですね」
と述べている。かなり、酷かったんだろうな、「教会」の非常識な政治体質が…
ミカミ氏は犬飼さんのインタヴューを掲載した理由として、「どこかの週刊誌のようなゴシップ扱いとしてではなく、真正面から、紛れもない、“サッカーの問題”としてタブー視されてきたこの問題を考えたい」と明確な理由を述べている。
どうしても、「教会」に縁故や柵(しがらみ)がある人間や一般メディアだと、「教会」とその権力者たちに面頭向って批判的な内容を書くことや意見を訴えることが難しいと思います。
が、ミカミ氏はいつもと変わらず力強い文体で日本の重大なサッカーの問題を取り上げていると思います。ちゃんと、リスクを負っています。
ミカミ氏や大分トリニータの現状を追跡レポートしている木村元彦氏は、重要だけど見逃されがちな日本のサッカーの重大な問題を取り上げている点で立派なジャーナリストだと思います。
私は、そういう意味で、もっとレッズの現状を深層から抉るようなレポートを誰かが書いてくれればと思うんですがね…
ホントに、レッズは選手を補強して、ペトロに交代しただけで良いんですかねぇ、旦那?…
犬飼さんのインタヴューは内容が多いので、今回はコレくらいで…
まだ、雑感を綴りますよ…
参考文献
ミカミカンタ 2010「犬飼基昭会長 2年間の総括」『サッカー批評』issue47双葉社
ミカミカンタ 2010「犬飼基昭「回想録」不都合な真実-」『サッカー批評』issue49双葉社
是非一読の程を…
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